浦和競馬パーク Urawakeiba park

しらさぎ賞SIII[5月12日(水)開催]1400m左ダート しらさぎ賞SIII[5月12日(水)開催]1400m左ダート

初夏の訪れを告げる浦和の一戦。
4歳以上の牝馬で競う
ダート1400mに目が離せない。
数少ない古馬牝馬重賞のため、
一線級の牝馬がここに集結する。
初夏の王座獲得の瞬間を見逃すな!

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~スポニチ・秋田麻由子の視点~

しらさぎ賞は07年から3歳以上牝馬限定の1400m戦となり、15年からは4歳以上牝馬限定の地方交流として行われるようになった。年間を通してだが、この時季も古馬牝馬路線はTCK女王盃、エンプレス杯、マリーンCと交流重賞が中心。JRA馬と対戦するダートグレードはやはり〝挑戦〟の意味合いが強い。また、南関限定でも牡馬混合重賞だと同じく相手は骨っぽい。それだけに、地方馬限定のしかも貴重な牝馬重賞である当レースはタイトル獲得を狙う南関の一線級牝馬が出走。そういう事情もあって、他地区にも門は開かれてはいるが過去6年で他地区馬が3着以内に入ったことはない。以上を踏まえて過去10年のデータを分析する。

1. 人気

1番人気【4-1-1-4】、2番人気【5-0-1-4】、3番人気【1-1-2-6】。3番人気になると少々信頼度は低くなるが、それでも勝ち馬に限ってみれば実力馬がきっちり勝っていることがわかる。馬単配当が5000円を超えたのは1度のみ。近4年は馬単配当が3連複を上回っていることからも実力がある人気馬が上位を独占していることが分かる。ただ、1~3番人気が3着までを独占したのは昨年のみ。3連単もそれまで過去9年のうち8回は万馬券となっていただけに穴馬を探すなら、条件として重賞連対実績馬か1400mの持ち時計が最低でも1分28秒台前半であることが挙げられる。この条件を満たさなかったのは、ダート経験が2走しかなかった15年3着トーセンベニザクラ(5番人気)のみ。

2. 枠順

3着内率を見てみると1枠11%、2枠30%、3枠40%、4枠60%、5枠35%、6枠20%、7枠10%、8枠15%となっている。4枠の数字が抜けているのは内外の極端な枠よりごちゃつく心配や距離ロスの心配が少なく、他馬の動きも見やすいことが理由として挙げられそうだ。

3. 近走成績

同年のマリーンC、エンプレス杯、TCK女王盃で地方馬最先着など好走した馬はもちろんだが、注目はやはり前年の東京シンデレラマイル出走組。しらさぎ賞の3着内30頭中15頭が出走しており、その中の8頭はシンデレラマイルでも3着内に入っていた。また近年のトレンドとしては、ステップレースとして同じ浦和1400mで行われるティアラCの上位馬も馬券に絡んでいる。

4. 脚質

勝ち馬の位置取りを見ると、逃げ切りが3回。8勝が4コーナー先頭、残り2勝は4コーナー2番手。2コーナーの位置取りでも4番手以下だったのは14年レッドクラウディアだけで残り9頭は3番手以内。勝ち馬に関しては先行有利が顕著だ。2着馬も8頭が4コーナー3番手以内。3着馬は同5頭。直線が短い浦和競馬場での差し、追い込みはよほどの力がないと厳しい。馬場が渋ればなおのことだ。

5. 年齢

4歳【4-2-4-27】、3着内率27%。5歳【3-3-3-25】、同26%。6歳【3-3-2-22】、同27%。7歳【0-2-1-11】、同7%。8歳以上【0-0-0-4】、0%。心身共に充実期にある4~6歳馬が優勢。

6. 斤量

52kg【1-1-1-26】、3着内率10%。53kg【0-1-2-18】、同14%。54kg【2-4-2-10】、同44%。55kg【0-1-0-12】、同7%。56kg【3-3-4-9】、同52%。57kg【3-0-1-13】、同24%。58kg【1-0-0-1】、同50%。58kgは2頭のみとサンプルが少ないが、56kgが最も成績がいいことを見るとやはり実績馬有利であることが分かる。

執筆:秋田麻由子

<筆者プロフィール>
秋田麻由子/Akita Mayuko
11月9日、愛知県生まれ。夕刊紙でプロレス、競馬、芸能担当を経て、2010年から「スポーツニッポン新聞」で地方競馬を担当。17年からは地方競馬だけでなく、幅広く公営競技を担当するなど活躍の場を広げている。

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~勝馬・豊岡加奈子の見解~

5月12日(水)浦和で古馬牝馬による重賞、しらさぎ賞が行われる。
2015年より地方交流競走として行われているが、今年は南関東勢のみの12頭が集結した。

出走馬の中で本命に挙げるのは地元浦和のダノンレジーナ。昨年はJBCレディスクラシックで中央勢相手に4着と健闘し、年末にはシンデレラマイルで重賞初制覇を果たした。今年に入ってからもエンプレス杯で4着とダートグレード競走で再び掲示板圏内を確保、前走の神田川OPでは好位からレースを進めると直線で逃げていたサンロアノークを捕らえて3/4馬身差つけて勝利。南関東同士では一度も馬券圏内を外しておらず、走りが安定していることからも軸向き。

対抗はヴィルトファン。昨年中央から転入してくると初戦となったティアラカップを快勝し、続くしらさぎ賞では2着と好走。その後は地元の1200mを中心に使われていて浦和への遠征は約1年ぶりとなるが、実績のある舞台だけに今年も好勝負が期待できる。スムーズに前々の競馬ができそうな内枠を引けたことにアドバンテージもありそうだ。

また3番手評価のレイナブローニュは前走初めての浦和遠征でティアラカップを勝利した。ティアラカップの勝ち馬はしらさぎ賞で20年ヴィルトファン2着、19年アムールリアン2着、17年ニシノラピート1着などトライアルの勝ち馬が再び好走することが多いし、同馬自身1400mはベストで重賞の舞台でも十分通用。

△には以下の2頭を挙げたい。
まずは現役時代に南関牝馬クラシック2冠含む7つのタイトルを獲得した女傑アスカリーブルの仔アクアリーブル。昨年クラシック2冠を達成、関東オークスでも中央馬相手に2着と母に劣らぬ活躍を見せ、年末のシンデレラマイルでは古馬相手に3着に。今年に入って自身が古馬となってからまだⅤはないものの柏の葉OPでは牡馬相手に2着に粘っていて、牝馬同士ならチャンスはある。

侮れない存在なのがマーガレットスカイ。転入後は2連勝したが、その後が一息の競馬が続いた。しかし半年の休養を挟むと6番人気の低評価を覆しての快勝。前走のティアラカップでもスタートは遅れながらも差を詰めて2着になり完全に立て直った様子で、今のデキならここでも台頭可能。

発走は17時25分。牝馬短距離戦線でタイトルを手にするのはどの馬か!?見逃せない一戦になりそうだ。

◎ ダノンレジーナ
○ ヴィルトファン
▲ レイナブローニュ
△ アクアリーブル
△ マーガレットスカイ

執筆:豊岡加奈子

<筆者プロフィール>
豊岡加奈子/Kanako Toyooka
北海道函館市出身。8年半総務省で公務員をした後、競馬専門紙「勝馬」の記者に。競馬を始めたキッカケは、09年の皐月賞前日に中山競馬場付近で犬の散歩をしていたところ、前日から並んでいる方々を見て「競馬は単なるギャンブルではなく奥深いスポーツなのだ」と思い、皐月賞当日、一人で中山競馬場に足を運んだこと。現在は「スカパー!南関東地方競馬チャンネル」解説や競馬場でのイベント出演等、多岐にわたって活動している。