浦和競馬パーク Urawakeiba park

さきたま杯JpnII[6月3日(木)開催]1400m左ダート さきたま杯JpnII[6月3日(木)開催]1400m左ダート

古馬1400m唯一となる
JpnⅡ〝さきたま杯″。
地方馬の活躍も目立つこのレースの鍵は、
激しい先手争い。
そのスピードを武器に、浦和で輝くのはどの馬か。

icon 注目レース展望 by netkeiba.com 注目レース展望 by netkeiba.com

~スポニチ・秋田麻由子の視点~

さきたま杯は1997年に浦和ダート1400mの交流重賞として創設され、今年25回目を迎える。04年までは9月に行われていたが、05年から5月下旬に行われるようになった。ここまで地方馬の勝利は3回(全て南関東所属)のみ。JRA馬が21勝と優勢だが、それでもダート短距離路線は比較的JRA勢が手薄とあって地方馬が馬券に絡むことが多いレースとなっている。過去10年のデータから攻略の糸口を探る。

1.所属

JRA馬8勝、南関馬2勝。V候補はJRA馬から探すのが妥当ではあるが、3着以内の30頭中12頭が南関馬。1~3着をJRA馬が占めたのは17年の1回のみと南関馬の食い込みは常に警戒したい。

2.人気

1番人気【4-3-1-2】、2番人気【3-2-4-1】で1、2番人気が両方とも馬券圏外になったことはない。1、2番人気はしっかり押さえておきたい。1番人気で圏外となった11年ラヴェリータ、20年ジャスティンはどちらも浦和初挑戦だった。2桁人気が馬券に絡んだことはなく、3~9番人気はバラバラだが5番人気が最も多く3回馬券に絡んでいる。

3.性齢

4歳【1-1-0-7】。5歳【2-3-4-11】。6歳【4-3-0-19】。7歳【2-1-2-14】。8歳【1-2-2-15】。9歳【0-0-2-15】。10歳【0-0-0-5】。牡馬【9-9-10-70】。牝馬【1-1-0-13】。セン馬【0-0-0-4】。勝利数なら6歳だが、馬券的に頼りになるのは3着内率47%の5歳。牝馬は出走数自体が少ないが、15年2着トロワボヌール、17年1着ホワイトフーガはダートグレード制覇の実績がすでにあった。

4.脚質

3着内21頭が4角3番手以内。1周1200mの小回りコース。コーナー4つのコース形態から先行力と自分から動いていける機動力は必須。勝ち馬の1角と4角通過順を見ると③②、①①、⑫②、⑤④、④②、①①、⑥①、④④、①①、④②。1角最後方だった13年テスタマッタも道中で早めに動き、4角では2番手まで上がっていた。

5.実績

地方馬では3着以内に入った12頭中8頭が前年の浦和1400mまたは1500mの重賞(JBCスプリント、ゴールドC、オーバルスプリント、プラチナC)を制していた。例外の4頭でも11年2着ジーエスライカーは直前に東京スプリント4着。14年2着トキノエクセレントは直前に同舞台のプリムローズ賞勝ち。18年2着キタサンミカヅキは直前に東京スプリント2着と前年のゴールドCで勝ち馬と時計差なしの3着。同3着アンサブルライフは前年のさきたま杯4着。浦和重賞実績がある馬に注目だ。

JRA馬は3着内18頭中17頭がすでにダートグレード制覇の実績があった。唯一の例外、12年3着トウショウカズンは直前の黒船賞で2着とダートグレード実績は必須。特に同年の黒船賞連対馬は出走してくれば馬券圏内71%と注目。11年は黒船賞が取り止めになったが、10年黒船賞馬のスーニが11年さきたま杯3着と変則でも活躍している。

執筆:秋田麻由子

<筆者プロフィール>
秋田麻由子/Akita Mayuko
11月9日、愛知県生まれ。夕刊紙でプロレス、競馬、芸能担当を経て、2010年から「スポーツニッポン新聞」で地方競馬を担当。17年からは地方競馬だけでなく、幅広く公営競技を担当するなど活躍の場を広げている。

icon 注目レース予想 by netkeiba.com 注目レース予想 by netkeiba.com

~勝馬・豊岡加奈子の見解~

6月3日(木)浦和競馬場でダートグレード競走、第25回さきたま杯が行われる。
今年は中央馬4頭、他地区所属馬1頭、南関東勢7頭のフルゲートでの実施となる。

出走馬の中で本命に挙げるのはアルクトス。昨年のマイルチャンピオンシップ南部杯では19年の覇者サンライズノヴァ、フェブラリーSを勝利したモズアスコット、GI/JpnI 5勝のゴールドドリームなどの強豪相手にレコード勝ちして能力の高さを証明した。今回は休み明けになるが、仕上がりは良さそうだし鉄砲実績もある。先行力があるので内枠を生かしてスムーズな競馬ができれば小回りにも対応できそうだ。

〇は川崎所属のベストマッチョ。中央時代はOP勝ちが最高で、重賞で結果を出すことはできなかったものの、昨年転入してきてからはテレ玉杯オーバルスプリント、兵庫ゴールドトロフィ―で2着になっていて中央馬相手に力が通用することは証明済み。今回の浦和1400mは3戦3連対でベストの舞台だし、強い相手がいる中でも好勝負が期待できる。なお、勝てば地方所属馬のVは2016年のソルテ以来となる。

▲エアスピネルはデビューからずっと芝を使われていたが、昨年夏初めてのダート挑戦となったプロキオンSでは、伏兵の一角ながら2着と好走し適性を示した。今年のフェブラリーSでは勝ち馬に3/4馬身差迫っての2着で、8歳馬でも全く衰えは感じられない。前走は久々の芝で度外視できるし、ダートに戻って改めて注目する。

また△ワイドファラオは昨年のかしわ記念でJpnI初勝利を挙げた。その後は掲示板止まりのレースが続いているが、前走の走りは悪くなかったし、今回はブリンカーを着ける予定ということで、その効果にも期待したい。浦和では19年のテレ玉杯オーバルスプリントで2着になっていてコースも問題ない。

もう一頭△で挙げるのはノボバカラ。昨年のこのレースでは好位の内に付けると、直線では逃げるノブワイルドをゴール前で差し切り、迫りくるブルドッグボスの追撃も退けて堂々のV。北海道スプリントカップの後は長期休養を挟み、休み明け後の最初の2戦は案外な結果だったが、その後の2戦は掲示板を確保している。2009年・2010年1着スマートファルコン、2014年・2015年1着ノーザンリバーとリピーターの好走も目立つことからも侮れない。

発走は17:45。豪華メンバーが集まった中で行われる熱戦に注目だ。

◎ アルクトス
○ ベストマッチョ
▲ エアスピネル
△ ワイドファラオ
△ ノボバカラ

執筆:豊岡加奈子

<筆者プロフィール>
豊岡加奈子/Kanako Toyooka
北海道函館市出身。8年半総務省で公務員をした後、競馬専門紙「勝馬」の記者に。競馬を始めたキッカケは、09年の皐月賞前日に中山競馬場付近で犬の散歩をしていたところ、前日から並んでいる方々を見て「競馬は単なるギャンブルではなく奥深いスポーツなのだ」と思い、皐月賞当日、一人で中山競馬場に足を運んだこと。現在は「スカパー!南関東地方競馬チャンネル」解説や競馬場でのイベント出演等、多岐にわたって活動している。