浦和競馬パーク Urawakeiba park

さきたま杯JpnII[6月3日(木)開催]1400m左ダート さきたま杯JpnII[6月3日(木)開催]1400m左ダート

浦和ダート1400m。
次開催の重賞『プラチナカップ』と
同距離で行われるこのレース。
豊かなスピードで、重賞へ向けて
勝ち名乗りを挙げるのはどの馬か!?
衝撃の1分半から目が離せない。

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~スポニチ・秋田麻由子の視点~

これまで夏場は重賞がなく、基本的には条件戦のみで開催されていた浦和競馬。18年にプラチナC(それまで16、17年のプラチナCはA2下の1400m戦だった)が重賞に格上げされてからは夏場の重賞が一つ増えたが、さきたま杯とプラチナCが行われる開催に挟まれるこの開催は、重賞のない開催としてB1下などを中心に据えて行われていた。そこに昨年「浦和スプリントオープン」(3歳以上オープンの1400m戦)が設定され、短距離戦線がグッと充実した印象。今年から川崎スパーキングスプリントも重賞に格上げされ、飽和状態だったオープン馬のレース選択肢が増えたことは、JRA馬に対抗する強い馬をつくるという観点からも楽しみだ。

そして昨年、栄えある初回の覇者は前走でさきたま杯2着だったブルドッグボス(引退、浦和・小久保)が断然の1番人気に応えた。毎年オープン馬が豊富にそろう小久保厩舎が、地元できっちりチャンスをモノにした形。同馬はこのレースからクラスターC、東京盃、JBCスプリント、ゴールドCと全て3着以内に入り短距離戦線の中心を担った。そして2着ベストマッチョ(2番人気)もここがJRAから転入初戦で、次戦のプラチナCを制覇。いずれも実力馬が波乱なく上位に来ており、この傾向は今年にも引き継がれるとみる。

いずれにせよ、さきたま杯、浦和スプリントオープン、プラチナCの流れは秋以降のスプリント戦線を占う上でもしっかり押さえておきたい。

浦和スプリントオープン自体の過去データが1回のみなので、番外編という意味で今年のオープン、浦和1400m戦の4レース(2月梅花賞、5月プリムローズ賞、しらさぎ賞、6月さきたま杯)を分析してみよう。※しらさぎ賞は牝馬限定。

1.人気

1番人気が4レース全て勝利と圧倒的な強さを誇る。2、3着は順に4、3、2、7、8、5、2、3番人気とバラつきがあるが、牡馬混合ほど堅い決着になっていることが分かる。

2.実績

1、2着馬は全て重賞馬だった(ただし、南関ダートに限らない)。3着内で最も人気がなかったルイドフィーネ(しらさぎ賞・8番人気2着)もロジータ記念を制した実績があった。この時の2、3番人気馬は重賞未勝利馬だったことを考えると、人気を落としていても重賞馬は警戒しなければならない。

3.脚質

勝ち馬の4角位置は順に1、1、2、5番手。5番手だったアルクトスは、実はさきたま杯史上最も後ろにいた。それまで24回の勝ち馬は4角先頭が9頭、2番手8頭、3番手1頭、4番手6頭。さすがはGI馬という力技を見せたアルクトスだが、基本的には浦和短距離では毎回条件に挙げているように、小回りかつ直線が短いコースのため先行力や早めに自分から動き出せる機動力が必要だ。

執筆:秋田麻由子

<筆者プロフィール>
秋田麻由子/Akita Mayuko
11月9日、愛知県生まれ。夕刊紙でプロレス、競馬、芸能担当を経て、2010年から「スポーツニッポン新聞」で地方競馬を担当。17年からは地方競馬だけでなく、幅広く公営競技を担当するなど活躍の場を広げている。

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~勝馬・豊岡加奈子の見解~

7月1日(木)浦和競馬場で浦和スプリントオープンが12頭立てのフルゲートで行われる。

重賞ウィナーが4頭と豪華な顔ぶれが揃ったが、中でも最も注目していて◎を打つのはハイランドピーク。
中央時代には2018年エルムSでの重賞Vを含め6勝を挙げ、転入初戦となった前走は交流重賞さきたま杯だったが5着と掲示板を確保した。
今回は南関勢だけのオープンと一気に相手関係は緩和されるし、転入2戦目なら勝機は十分だ。

◯はラインカリーナ。3歳の時に関東オークスでJpnIを制すると、続くブリーダーズゴールドC3着、クイーン賞3着と古馬相手に好走した。自身が古馬となった20年以降馬券圏内に入っていないものの、昨年冬に南関東に転入してきて2戦目となった東京シンデレラマイルでは掲示板を確保。今回は久々の実戦となるが間隔が空いても走れるタイプだけに初戦から期待したい。

▲スウィングビートは中央から転入してきて最初の4戦は着外が続いていたが、休養を挟んで初戦となった前走は初めての浦和コースでも3着と健闘。今回は1度使った上積みが見込めるし、中央時代にオープンで3着になった実績からも立て直った今ならここでも力は通用。コース2度目ということからも注目したい。

△には2頭を挙げる。
まず1頭目はグランドボヌール。中央では芝を中心に使われていたけど、19年にサマーチャンピオンで重賞タイトルを手にしていてダート適性もある。浦和に転入しての初戦は東京スプリントで相手が強すぎたし、前走は案外な結果も今回は3戦目でそろそろ変わり身もありそうだ。

もう1頭は3歳馬ロードオブザチェコ。前走は格付け初戦から2着馬を3馬身差付けて快勝した。今回はオープンで相手は一気に上がって楽ではないが、51キロの斤量は魅力。軽ハンデを生かして前々の競馬ができれば残り目がありそうだし、ヒモ荒れしそうなメンバー構成だけに軽視はできない。

◎ハイランドピーク
○ラインカリーナ
▲スウィングビート
△グランドボヌール
△ロードオブザチェコ

執筆:豊岡加奈子

<筆者プロフィール>
豊岡加奈子/Kanako Toyooka
北海道函館市出身。8年半総務省で公務員をした後、競馬専門紙「勝馬」の記者に。競馬を始めたキッカケは、09年の皐月賞前日に中山競馬場付近で犬の散歩をしていたところ、前日から並んでいる方々を見て「競馬は単なるギャンブルではなく奥深いスポーツなのだ」と思い、皐月賞当日、一人で中山競馬場に足を運んだこと。現在は「スカパー!南関東地方競馬チャンネル」解説や競馬場でのイベント出演等、多岐にわたって活動している。