浦和競馬パーク Urawakeiba park

テレ玉杯オーバルスプリット Jpn III 9月23日(木・祝)実施 テレ玉杯オーバルスプリット Jpn III 9月23日(木・祝)実施

JBCスプリントへと続く、
秋の短距離路線の重要レースである
テレ玉杯オーバルスプリント。
実績馬が貫録を示すのか、
新星が誕生するのか。
今年も熱いレースが期待される!

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~スポニチ・秋田麻由子の視点~

今年で32回目を迎える「テレ玉杯オーバルスプリント」。これまで距離や条件、競走名など何回か形を変えてきたが、今の浦和1400m戦のダートグレード競走となったのは2011年(13年からJpnIIIに格付け)。今年で11年目を迎える。過去10年の成績から傾向を探ってみよう。

1.人気

1番人気【0-2-3-5】、2番人気【3-3-1-3】、3番人気【2-1-2-5】、4番人気【4-1-0-5】。5番人気以下【1-3-4-70】となっている。最も人気がなかったのは18年3着のトーセンハルカゼ(9番人気)。上位人気が強いのは確かだが、1番人気が勝てていないこと、4番人気馬が4勝を挙げていることには注意したい。同条件のさきたま杯の1番人気が今年までの10年間で【5-3-1-1】と強いのとは対照的である。

2.所属

3着以内30頭の内訳はJRA馬が7勝、2着7回、3着4回と優勢。地元の浦和が2勝、2着1回、3着4回と健闘している。ちなみに、浦和は全て小久保智厩舎所属馬だった。大井が1勝、2着1回。川崎が2着1回。船橋が3着2回。馬券圏内に地方馬が入るチャンスは十分にある。

3.斤量

50kg【0-0-0-1】、52kg【1-1-0-8】、53kg【0-2-1-1】、54kg【6-2-5-62】、55kg【2-2-4-9】、56kg【0-1-0-3】、57kg【0-1-0-3】、58kg【1-0-0-1】、59kg【0-1-0-0】となっている。斤量59kgでの出走は13年のタイセイレジェンドのみだが、JBCスプリント(JpnI)を制した馬でも2着ということを考えると、JpnIの1着馬は5kg増、JpnIIの1着馬は3kg増、JpnIIIの1着馬は1kg増、さらにグレード競走3勝以上馬は1kg増(上限あり)などグレード勝ち馬に厳しい斤量条件が成績にも反映されていることが分かる。

斤量58kgでは20年にサクセスエナジーが勝っているが、同馬は同斤の19年は5着に敗れている。斤量57kgでも16年にソルテが1番人気で2着に敗れており、同馬がその直前に条件が同じさきたま杯では斤量56kgで勝っていることを考えれば、やはり斤量の影響は考慮せざるを得ない。

その分、恩恵を受ける軽量組は外せない。50kgで出走したリエノテソーロは休み明け、古馬初挑戦で5着に敗れてしまったが、52、53kgで出走のJRAの古馬牝馬は【1-3-1-1】と馬券圏内準パーフェクト。唯一3着を外した15年のサウンドガガ(53kg)も4着と惜しく、このときは2着が52kgのルベーゼドランジェだった。この斤量の古馬牝馬は出走してきたら迷わず“買い”だ。

4.前走

成績がいいのは1勝、2着3回、3着3回のクラスターC(盛岡ダート1200m)、2勝、2着3回、3着1回のサマーチャンピオン(佐賀ダート1400m)、3勝、3着1回のNST賞(新潟ダート1200m)※13年以前はBSN賞。

ただし、先ほどの斤量に関係してくることだが1着馬に関しては前走でダートグレードを「勝っていない」ことが重要。

5.穴馬

6番人気以下で馬券に絡んだのは2着1頭、3着3頭。もちろん全て地方馬。なかなかはっきりした共通点を挙げるのは難しいが、強いて言えば斤量は54kg、16年3着のレガルスイ以外は全てJRAから小久保智厩舎に転入してきた馬で、JRAでは4勝以上している実績があった(芝、ダートは問わず)。レガルスイは浦和4戦3勝とコース好相性だった。

<筆者プロフィール>
秋田麻由子/Akita Mayuko
11月9日、愛知県生まれ。夕刊紙でプロレス、競馬、芸能担当を経て、2010年から「スポーツニッポン新聞」で地方競馬を担当。17年からは地方競馬だけでなく、幅広く公営競技を担当するなど活躍の場を広げている。

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~勝馬・豊岡加奈子の見解~

9月23日(木)に浦和競馬場でダートグレード競走、第32回テレ玉杯オーバルスプリントが行われる。

2011年に中央馬が出走できるようになってからの過去10年ではJRA所属馬が7勝を挙げているが、地方所属馬も地元浦和のノブワイルドが18・19年連覇するなどチャンスは十分。

今回は中央馬4頭、南関東勢8頭のフルゲートによって開催される。その中で最も注目しているのは、20・21年とかきつばた記念を連覇するなどこれまで重賞で4勝を挙げていて実績上位のラプタス。前走のサマーチャンピオンでは内から積極的にハナに立つと、直線では後続馬を大きく引き離しての快勝。左回りは1度しか経験がなくその時は8着に敗れたが、スタートで躓いたことによるもので敗因がはっきりしている。絶好の1枠1番を引けて逃げ切り勝ち濃厚。

対抗はテイエムサウスダン。2歳の時には兵庫ジュニアグランプリを制し、古馬になってからは黒船賞では2着馬に8馬身差つけて圧勝。前走のかきつばた記念ではラプタス相手に敗れたものの連対圏は確保した。今回は休み明け初戦になるが仕上がりは問題なさそうだし、先行力があるので浦和の小回りコースも対応可能。

3番手評価はサクセスエナジー。昨年の覇者であり、その他にも浦和1400mでは18年のさきたま杯を勝っている。前走のサマーチャンピオンでは1コーナーで外に膨れるシーンもありながら2着と好走。今回は主戦の松山騎手に戻るし、他の中央馬3頭が浦和コースの経験がないだけに得意の舞台で逆転も可能。

またベストマッチョも侮れない存在。昨年のこのレースでは2着になっている他、2走前のさきたま杯でも地方馬最先着で掲示板を確保したように交流重賞でも通用することは証明済み。プラチナカップからのローテーションは昨年同様で、今年も好走が期待できる。

穴で狙いたいのは、古馬との初対戦でダートグレード競走と一気に相手が上がって試金石の一戦となるアランバローズ。内にラプタスがいて自分のペースで前に行けるかがカギになるが、斤量が52キロでトップハンデのサクセスエナジーと比較して7キロ軽いことは魅力。斤量を生かして前々のレースができれば逃げ残りがありそうだ。

◎ラプタス
〇テイエムサウスダン
▲サクセスエナジー
△ベストマッチョ
△アランバローズ

執筆:豊岡加奈子

<筆者プロフィール>
豊岡加奈子/Kanako Toyooka
北海道函館市出身。8年半総務省で公務員をした後、競馬専門紙「勝馬」の記者に。競馬を始めたキッカケは、09年の皐月賞前日に中山競馬場付近で犬の散歩をしていたところ、前日から並んでいる方々を見て「競馬は単なるギャンブルではなく奥深いスポーツなのだ」と思い、皐月賞当日、一人で中山競馬場に足を運んだこと。現在は「スカパー!南関東地方競馬チャンネル」解説や競馬場でのイベント出演等、多岐にわたって活動している。